世界的大流行したインフルエンザの被害

インフルエンザの流行の歴史をひもとくと、古代ギリシアやローマのころにも爆発的な流行があったのではないかとみられる記述がありますが、科学的な確実性をもって世界的な大流行、いわゆるパンデミックであると知られるのは、1918年から流行しはじめた「スペインかぜ」とよばれるものです。
インフルエンザのウイルスには、A型からC型までのいくつかの種類がありますが、この「スペインかぜ」はA型のウイルスが原因とされており、世界における死亡者数は2000万人以上といわれます。わが国では大正時代のことにあたりますが、当時の国内人口の約半数である2000万人以上がこのウイルスに感染し、亡くなったのは40万人に近いという、甚大な被害があったことがわかります。
その後、1957年からは「アジアインフルエンザ」が大流行し、日本では100万人がこの病気にかかり、7000人以上が亡くなっています。この「アジアインフルエンザ」のときには、大規模な学級閉鎖などが時局の話題となったくらいの猛威を振るいました。
つづいて1968年には、「香港インフルエンザ」が大流行し、日本では14万人がかかり、2000人ほどが亡くなっています。「香港インフルエンザ」については、翌年にもまた流行していますので、トータルでの被害はさらに増えることになります。
最近では、2009年に「インフルエンザH1N12009」という新型インフルエンザが世界的な大流行を起こし、世界保健機構から「パンデミック」の宣言を受ける事態となるなど、人々をパニックに陥れました。現在ではこのような新型のウイルスに対しても効果的とされるワクチンが開発されていますので、適切な予防策を講じることができるようになっています。

インフルエンザに有効な薬